| 平成21年度 市政会視察報告書 …「九州一の景観都市づくり」について |
◎日 時:平成21年06月30日(火)
◎調査市 :宮崎県宮崎市
◎調査綱目:「九州一の景観都市づくり」について
【1】事業の概要について
・平成16年度より、美しい自然と情景につつまれた「九州一の景観都市」を目指して、様々な景観施策
をより積極的に展開しており、平成17年4月から都市整備部に都市景観課を創設し、行政組織の充実
を図っている。(平成20年4月1日より課名変更:景観課とし@屋外広告指導係 A景観企画課
B花と緑の係を創設)
1. 都市景観の概要
・一定規模以上の建築物等及び重点景観形成地区内での建築物等の新築や改造等を行う場合は、
届け出が必要(例:デザインや色彩等に関する協議)
2. 屋外広告物規制の概要
・屋外広告物の提出には一部を除き、原則、許可が必要(地域の特性に合わせ6段階に)
3. 花と緑のまちづくりの概要
・一定規模以上の建築や開発を行う場合は、緑化計画書の届出が必要(助成制度あり)
【2】期待される効果について
1. 都市景観
・建築物等の新築、改築、外観の変更等の誘導は、良好な景観を形成する。
2. 屋外広告物規制
・屋外に表示されている看板やはり紙等の屋外広告物が、無秩序に氾濫したり適正な管理が行われ
ないと、自然やまちの景観を損なったり、落下・倒壊などによる危険や交通安全上の妨げになる。
屋外広告物規制することにより、良好な環境を維持できる。
3. 花と緑のまちづくり
・景観が緑あふれていれば、見る者の心を和ませてくれる。
【3】問題点と改善策について
2.屋外広告物規制
・既存の屋外広告物の撤去は、費用を要する場合があり、今後時間を掛け要望していかなければ
ならない。また、電柱・街路灯・信号等に貼ってある広告物は、剥がしてもすぐに次の広告物が
掲示される。
↓
・行政のみでは違反広告物の追放は難しいため、市民ボランティアである「路上違反広告物追放
推進員」(通称:みちがえ・たい)を募集している。
・推進員には、身分証明・腕章のほか、除去のための用具(ヘラ・スプレー)を貸与
・申請を行っている事業者と行っていない事業者との公平性が問題である。
3.花と緑のまちづくり
・都市化の進展により貴重な緑が減り、緑を取り巻く環境が非常に厳しい状況である。
↓
・緑の保全区域内で保全協定を市と結んだ所有者に対し、管理に要する費用の一部助成
【4】今後の拡大に向けての取り組みについて
1. 都市景観
・宮崎市中心市街地エリア内にモデル地区(「四季通り」)にて、具体的な景観形成のための基準
(建物の形状、色彩の統一、壁面の位置、緑化計画等)の検討を行い、この地区独自の景観形成
指針を策定。
2. 屋外広告物規制
・申請を行っている事業者と行っていいない事業者との公平性が問題となり、屋外広告物の全体的
な状況を把握する必要が生じる。
↓
・市内全域の屋外広告物の状況を調査し、その結果に基づき、未申請・違反広告物に対する是正
指導を行う。(屋外広告物条例の基準等の改正を検討)
3. 花と緑のまちづくり
・「アイビー大作戦」の推進
平成11年度より、市が管理する公共施設を中心に、ツタ等のツル性植物で緑化し、環境や景観に
配慮したまちづくりを進める。(平成29年までに240ケ所)
・「宮崎市花のまちづくりコンクール」開催(平成22年2月予定/今回で4度目)
市内全域の通り、広場、住宅街、農村等で美しく、潤いのある生活環境に配慮した、四季折々の
花づくりを行っている個人、団体等を広く募集、顕彰する。
・「サンフラワー宮崎オープンガーデン」設立
ガーデニング愛好家による交流イベント
・「ガーデンシティー市民見学会」開催
年2回、花を美し創っている家庭・事業所・学校や花の名所等の現地見学を実施
【所 感】
・宮崎市の景観行政は、4期目の現市長の強い情熱が推進の源になっている。「九州一の景観都市」
を目指した取り組みは、@建築物、A屋外広告物、B花と緑、の3点セットで、3つの条例を基に2つ
の計画に沿って、広く市民・団体・企業を巻き込んで進められている。
・当市の鉄道高架及び駅周辺土地区画整理事業を行う際、都市景観・屋外広告物・花と緑のまちづくり
について考慮すべきと感じた。
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